あの日に帰ってやる!

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故郷の高校から同窓会のご案内がきた。高校を卒業してから何年だろうか?子供達の日程を確認した。どうやら参加できそうだ。主人に話したら「行ってこいよ」と言われた。連絡が取れる友人に電話してみたらみんな参加するという。懐かしい高校へ帰ってみよう。

みんな老けていた。
野球部の憧れの先輩はデブでハゲていた。
顔と名前が一致しない。それでも、ホテルで行われた懇親会は大盛り上がりだ。
人が集まると暑い。初夏なのにエアコンは全開モードで部屋を冷やしているが
頭の中はヒートアップしていた。クラスのみんなが集まってきた。

会いたかったのはたった一人だ。
そう、高校時代の彼だ。
どこを探しても見つからない。

参加者リストには名前があったのにね。
ちょっとがっかりしていた。
向かいの同級生の表情が明るくなったと
思った。後ろを振り向いたら彼が立っていた。

「やあ、久しぶりだな」
「何年ぶりかしら」

彼はまったく変わっていない。
スタイルも相変わらずすらりとしていて
お腹も出ていない。相変わらずのプレイボーイ
なのかしら?

私とは高校1年生の秋から交際した。
女子生徒は彼を見つけては、話しかけていた。
私は彼に近づくことすらできなかった。
部活が終わって、帰りのバスで一緒になった。
「あれ、どこ住んでんの?」
「バス停は平和町」
「あ、俺の手前か?」
「あったことないよね」
「不思議だな」

それが初めての会話だった。

「なあ、バスで出会ったこと覚えてるか」
「何話したっけ?」

とぼけてやった。
ここで答えたら、わまりが騒ぎ始める。
私は、今日は実家にも泊まらずホテルに泊まる。

彼とじっくり話したいことがあったのだ。

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